2009-01

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銭ゲバ

銭ゲバ 日本テレビ系

 ジョージ秋山先生原作のマンガがテレビドラマ化されてついつい見てしまった。コンプレックスの権化のような主人公を、イケメンな松山ケンイチさんが演ずるというのもどうかと思うが所詮は視聴率第一か。やり方としては貧乏と容姿コンプレックスであるホリエモン主演なんてのも面白かったかなと。貧乏はお金持ちになっても貧乏ズラ、ズルはすぐばれるズラということで…。日本テレビというと“同情するなら金おくれ”の『家なき子』もあったが、あの時だってバブル崩壊後だったし、今回は100年に1度(200年の2回分が隣り合わせだったりして)とからしいみぞうゆ~ぅの危機の真っ最中であり、設定を現代に直してるのだから、時節を外さないのはさすがお茶の間のテレビではある。その『家なき子』の脚本家、野島伸司先生はTBS系の『ラブ・シャフル』でその一歩先の時節を読み、愛の共有化の設定で共産主義のお勉強か。それとも最後はやっぱり私有恋愛に逆戻りの物語か。そんなことは考えてないか。さてこのドラマ、内容的にはこれからどんどん過激な描写になっていくはずで、どうドラマとして成立させていくかが楽しみである。それにしてもドラマを盛り上げるたたみかけるが如き音楽が素晴らしい。今年は芥川也寸志先生の没後10年である。ソフトバンクのコマーシャルで『八甲田山』が使われていることだし、ここは素直に、名前を替えて芥川メロディーが復活したことを喜びたい。どこが素直だ…。
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イチ流~伝説への宿命~

イチ流~伝説への宿命~ 1月3日(土) テレビ朝日 

 正月の深夜に偶然イチロー選手の番組をやっていたので風呂あがりに見た。ファッション対決などはお遊びだし、義田貴士という人はジャーナリストと名乗っているもののイチロー選手のちょうちん持ちみたいな人だからどうでもいいのだが、興味深かったのは自分の打撃論について語ったところだった。ここでイチロー選手は、打撃法としてよく言われている最短距離でボールを打つことやボールを芯で捉えることを否定して見せた。イチロー選手というとそのストイックな態度から、よくサムライなどと形容されることがあるが、サムライとは美学に生きる保守主義者のことである。しかしイチロー選手が考えていることとは“カタチ(美学)を棄てろ、塁に出ろ”ということだろう。つまりどんな方法であっても、打者の命題とはボールをインフィールドに打ち返して走者になることなのであって、押し付けられた美学を貫いていると試合に参加していることを忘れ孤立してしまう。選手としての自分を無意味化してしまう。前述した方法は誰かにとっては馴染む打撃法であるかもしれないが、それは個人的な問題であってそれを原理化(美学)すると目的が転倒してしまう。いや、試合において生身の人間が投げる、一球たりとも同じではないボールを捉えるために、美しく打つなどということがどれほどの意味を持つのか。投手の投げるボールがバッティングマシンのそれと異なるのは、それが意図の具現化だからだ。投手は打者をアウトにする目的を持っている。それに打者としてどう対応するのか、を考えること。そして試合に参加している一員であることを自覚すること。こう考えるとイチロー選手の打撃論がコペルニクス的転回だと言っても言い過ぎではないだろうと思うがどうか。イチロー選手が別のレベルに到達していると言うべきか。とかく抽象的な技術論になりがちな青少年への指導法を、根本から考え直すべきなのではないかと思った。これはビジネスにも当てはまるのではないだろうか。

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